第3回ヒストリアカップオフレポ
3回目の開催となる初代VCの対戦オフ会に参加してきました。結果は、予選ブロック4勝1敗の1位通過、決勝トーナメント3連勝でまさかの優勝という結果になりました。以下、反省も含めて色々振り返ってみたいと思います。
【パーティ構成】
第1.5回〜第2回ヒストリアカップ(52パル入りバランス)を経て、色々とパーティを考えたが、55ケンタ、身代わり分身フーディン・スターミー、55ラプラスなど、これら全てを安定して倒しきる構築を見つけられずにいた。最終的に他の方の構築記事を参考にすることにした。
→やっぱり机上論だけでパーティを考えるのは芝居が高すぎる。実践して調整することができないのもキツイ
→ある程度基本選出のベースがある構築を使う方が修正もしやすい?
色々他の方の記事を調べていく中で、最終的に
555550505050
を採用したyasuさんの構築をそのまま使用することにした。
理由として
・サイドンやダースといった尖ったポケモンを使用せず、汎用性があるポケモンが多い点
・55ラプラス・ナッシーの評価上昇により、パーティ全体のSラインが下がっており、ゲンガーが動きやすくなっている点
・身代わり分身フーディン・スターミーに強い眠るを覚えたナッシーを使ってみたい点
が挙げられた。
【パーティ紹介】
①55ケンタロス(ぎゅうた) 選出数:6/8
実数値(個体値):198(15)-161(11)-158(13)-177(15)-133(15)
間違いなく今大会のMVP。50ケンタ・高レベルサンダーなど、こちらより遅いポケモンに吹雪を当てて高確率で凍結させてくれた(体感7割)。控えにケンタがいることで、どんな状況になってもワンチャンスが与えられており、躊躇なくマインやゲンガーを爆発させることができた。(例:控えがラプの場合、マインを爆発させてしまうと、ルージュラやラプラス、フーディンが一気に重くなる。)ケンタロスを使用する場合は、交換を要しない状況が多く発生し、相手に分身させる隙を与えなかった。
②55ラプラス(エルミート) 選出数:2/8
実数値(個体値):254(11)-139(?)-140(12)-122(15)-160(15)
低レベルラプラスやフリーザーがいない今大会ではあまり活躍することができなかった。1〜2戦目で地獄のラプラスミラーが発生してしまい、以降は選出しないことに決めた。ラプラスを使用する場合はサイクル戦が主となるため、自分には使いこなすことができなかった。
③50ルージュラ(まさこ) 選出数:1/8
実数値(個体値):171(15)-94(?)-86(15)-146(15)-144(13)
決勝戦のみ使用。最近は催眠凍結持ちというより、吹雪で凍らないエスパーというイメージの方が強い。ラプラス同様あまり使いこなすことができなかった。
④50マルマイン(おマル) 選出数:6/8
実数値(個体値):166(15)-93(7)-119(13)-191(15)-131(15)
ケンタロスと同様にMVP級の大活躍。低レベルダースにはでんじは→爆発で分身をさせずにバトンをつなぎ、苦手な対面では、隙を与える前に自主退場して相手の体力を削る。先制のでんじは・爆発は25%程度の確率でアドバンテージを稼げ、失敗してもローリスクなため、不慮な事故を防ぐことに最適。
⑤50ゲンガー(ゴーすけ) 選出数:7/8
技:サイコキネシス・10まんボルト・だいばくはつ・さいみんじゅつ
実数値(個体値):162(11)-114(13)-110(14)-161(15)-179(13)
いぶし銀の活躍。マルマインで自主退場後、相手に先制できる場合は積極的に選出していた。同レベルルージュラ相手に爆発でギリギリ確定1発なのが素晴らしい。起点づくり、削り、ワンチャン要員など、振り返るとかなり活躍していたように見える。サイコキネシスの火力が想像以上にないため、入念にダメージ計算しておくべきだった。あと、地味にファイヤーやフシギバナなどの中堅よりのポケモン対策にもなっていたような気もする。
⑥50ナッシー(スポーア) 選出数:2/8
技:サイコキネシス・しびれごな・ねむりごな・ねむる
実数値(個体値):201(15)-140(9)-130(9)-106(15)-176(15)
活躍できず。サイクル戦の立ち回りが全く分からず、先を見据えながら戦うことができなかった。でも見せ合いで身代わり分身の抑止にはなったと思う。
【基本選出・立ち回り】
先鋒:
マインミラーの場合はでんじは→爆発、有利対面は10万、他は爆発
次鋒:
マインで削ったポケモンを処理するか、眠らせた後に爆発して退場する。最優先は分身をさせないこと。
大将:
眠りor凍ったポケモンと対面したら分身を積む。ゲンガーで分が悪そうなら先に選出。
みたいなシンプルなリレー形式で戦っていた。交換読み・受け出しは一切せずに、分身や麻痺・催眠技を喰らわないことに細心の注意を払った。
○この並びの強み
・後ろにケンタロスが控えているため、常にワンチャンが残されている。
○欠点
・凍結対策が皆無なため、ケンタロスが凍ると絶望的
・50マインや55ケンタより早いポケモンが苦手(53~55ダース・51マインなど)
なお、55ラプラス軸の立ち回りは結局わからなかったので省略します。。。
【対戦ログ】
①戦目:負け 相手のパーティ:555555505050
細かいところまでは覚えてないが、55ダースがいるためナッシー選出が縛られているような気がした。こちらはゲンガー・ラプ・ナッシー
(メモを取っていないため、うる覚えです)
初手 自分: 相手:
1 相手:でんじは 自分:痺れて動けない
(省略)
→麻痺を撒かれて痺れて動けないうちにあっさり突破される。
自分:落ち→
3 相手:だいばくはつ
相手:落ち→出し
4 相手:ふぶき?(あくまキッスで眠らせた後引いたかもしれない。。)
自分:落ち→
(省略)
→お互い1~2回分身を積んだ状態で殴り合いこちらがルージュラを突破。(10万ボルトの残りPP18)
相手:落ち→出し
(省略)
→ミラーで泥仕合になるも、こちらの10万ボルトのPPが先に尽き降参。
・そもそもこれどうやって55ラプを突破するの?っていう選出だった。選出負け。
・初手ゲンガーマインの対面で安易にサイキネは悠長だった。プレミ。
・ラス①55ラプミラーの立ち回りで、10万ボルトが切れるまで技を連発していたが、
お相手は、「HPを敢えて削らずに眠れない状態を保ちながら眠るのPPを削る」立ち回りをとっていた。こちらのPPがルージュラ相手にかなり減らされていたため、妥当な敗北。
②戦目:勝ち 相手のパーティ:555555505050
フーディン対策にナッシー。ラプラス・ルージュラ対策にゲンガー、ニドクインにも強そう。ケンタロス対策にラプラス。
(メモを取っていないため、うる覚えです)
初手 自分: 相手:?(かも)
1 相手:→ 自分:さいみんじゅつ→眠り
2 相手:→ 自分:サイコキネシス
3 相手:→ 自分:だいばくはつ
自分:落ち→
4 相手:→(違うかも) 自分:かげぶんしん
(略)
→細かい立ち回りを忘れてしまいました。途中で眠っているニドクインを突破した気がします。
<試合の概要>
①ルージュラの技構成がサイコキネシス・かげぶんしん・みがわり・ねむると判明したためナッシーに交代。痺れ粉連発で消耗戦に持ち込む。
②ナッシーのHPが減ってきたのでねむるで回復。ナッシーが目が覚めるタイミングにラプラス交代される。
③相手のラプラスの吹雪。こちらもラプラスを後出しして吹雪を受ける。
④相手の体力がゲンガーの爆発で3割ほど減っていたため、10まんボルトを連発。急所に当ててラプラスミラーを制しお相手降参。
・ゲンガーの爆発をルージュラに当てられずに不利になったと思いきや、55ラプのHPを削れたのが勝利の要因となった。
→体力の減った55ラプとのミラーはこちらがかなり有利。
・身代わり分身型を相手にした時のナッシーの立ち回りが微妙だった。眠った後にどうしても隙ができてしまう。
・長期戦になるとどうしてもプレイングミスが生まれてしまう。勝ちパターンが全然見えず、漫然と技を選ぶシーンが多かった気がする。
③戦目:勝ち 相手のパーティ:545451515050
サンダー・キュウコンの上から殴れるケンタは確定。51ダース対策でマインも確定。
あとはワンチャン残せてキュウコン・ケンタに弱くないゲンガー。
初手 自分: 相手:
1 自分:だいばくはつ急所→7~8割削る
自分:落ち→
2 自分:のしかかり
相手:落ち→
3 自分:ふぶき→凍り 相手:凍って動けない
4 相手:→ 自分:かげぶんしん
(省略)
→こちらが凍らずにケンタを突破して勝利。
・爆発急所・一発で凍らせるなど運がこちらに傾いていた。
・お相手3体の上から吹雪を打てたのが大きかった。
・かなり綺麗に立ち回れた+ラプ選出時の立ち回りがうまくいかないため、ケンタロスを中心に選出することに決める。
④戦目 相手のパーティ:555555505050
ケンタ・マインは確定。残りはルー・ラプに強く、カイリューの上を取れるゲンガー。
初手 自分: 相手:
1 自分:でんじは→麻痺 相手:でんじは→麻痺
2 自分:だいばくはつ急所
自分:落ち→ 相手:落ち→
3 自分:ふぶき急所?
相手:落ち→
4 自分:はかいこうせん外し 相手:あくまのキッス→眠り
5 自分:→ 相手:かげぶんしん
6 自分:だいばくはつ
相手:落ち
・運良くマインに分身・麻痺撒きをさせずに突破することができた。
・カイリューにもでんじは→巻きつくや、吹雪凍結などされずに突破できたのも大きかった。
→ダメ計算したら吹雪で確一ではなかったらしい。
・6ターン目のだいばくはつはかなりリスキーだが、65%以上の確率で突破できるため、最善の策だとは思う。
・ここら辺から立ち回り方がわかってきて、ケンタロスに絶大な信頼を置き始める。
⑤戦目:勝ち 相手のパーティ:555550505050
マイン・ケンタは確定。サイドン・ルージュラ・ラプの上を取れるゲンガー。
初手 自分: 相手:
1 自分:だいばくはつ
自分:落ち→出し
2 自分:はかいこうせん?(のしかかり急所かも)
相手:落ち→
3 自分:ふぶき→凍り 相手:凍って動けない
4 相手:→ 自分:かげぶんしん
5 自分:はかいこうせん
相手:落ち→
(略)
→残りのサンダーを突破して勝利。
・相手の選出3体にいずれもケンタが先制できたのが大きかった。
→こちらが一方的に爆発や、吹雪で試行回数を稼ぐことができた。
・マインケンタ対面でサイドンに引かれても、ゲンガー死に出しで催眠爆破すればよい。
以上で予選ブロックが終了。4勝1敗でまさかの1位通過。
ケンタ選出にしてプレミがなくなりかなり調子が出てきた感がある。
⑥戦目(決勝トーナメント1回戦):勝ち
相手のパーティ:555550505050
選出はいつもの3体(マイン・ゲンガー・ケンタ)。
初手 自分: 相手:
1 自分:でんじは→麻痺 相手:痺れて動けない
2 自分:だいばくはつ
自分:落ち→
3 自分:のしかかり?
相手:落ち→出し
4 自分:のしかかり→麻痺 相手:痺れて動けない
5 自分:のしかかり 相手:かげぶんしん
(省略)
・最終的に痺れて眠ることができなくなったラプラスをケンタロスで突破。
・お相手残りはルージュラ(違うかも)。破壊光線が当たって勝利。
【反省】
・55ラプと55ケンタ対面はケンタがだいぶ不利だが、運良くのしかかりで麻痺を引いて
勝つことができた。この対戦が一番ラッキーだったような気もする。
⑦戦目(決勝トーナメント2回戦):勝利
相手のパーティ:555550505050
フーディンに強いナッシーがいるため、フーディンの選出はないと予想。
マインとケンタは確定でラプラスとルージュラに強いゲンガーを選択。
初手 自分: 相手:
1 自分:でんじは 相手:のしかかり?
2 自分:だいばくはつ
自分:落ち→
3 自分:はかいこうせん外し 相手:ふぶき外し
4 自分:のしかかり急所?
相手:落ち→
5 相手:かげぶんしん 自分:のしかかり外し
(省略)
・身代わり分身を決められるも。破壊光線を当てて何とかフーディンを突破。
・残りのルージュラに破壊光線を当てて勝利(違うかも)。
【反省】
・だいぶ運に助けられた試合だった。ケンタフーディン対面で分身後に身代わりを貼られてしまうと、
相当不利になってしまうが、なんとか攻撃を当て続けて勝つことができた。
・50ケンタの処理を間違えたような気もする。のしかかりではなく、破壊光線を打つべきだったか?
⑧戦目(決勝戦):勝ち
相手のパーティ:555550505050
55ダグ・55スターと今まで見たことのない構築に焦る。
上を取れるマインとケンタまでは確定。ダグスター相手にゲンガーが上を取れないため、今回はルージュラを選択。
個人的に55スターミーの型が吹雪型か、身代わり分身型かわからないのが厄介だった。
初手 自分: 相手:
1 自分:だいばくはつ
自分:落ち→
2 相手:じわれ外し 自分:のしかかり
相手:落ち→
3 自分:ふぶき 相手:ふぶき外し
4 自分:ふぶき急所 相手:ふぶき→凍り
5 自分:→ 相手:かげぶんしん
6 相手:のしかかり 自分:サイコキネシス
相手:落ち→出し
7 自分:ふぶき
相手:落ち
【反省・感想】
・ダグトリオがとにかく重かった。マイン爆破後のケンタに砂かけを使われていたら、勝率はもっと下がっていたと思う。
→砂かけを警戒してこちらは分身を積むことができなかった。
・ケンタ同士の吹雪合戦はこちらに分があるため、凍っても仕方がないと割り切って立ち回っていた。
・ルージュラに何かしらの技がケンタから飛んできたら、ほぼ負けていた。
→相手を凍らせた後の立ち回りは、分身が安定ではないのかもしれない。
・ラスト対面のサイドンは、吹雪で超高乱数1発ということを知らなかった。
→あくまのキッスを打つべきか悩んでしまった。
【最後に】
振り返ってみると、1戦1戦全ての試合が運が傾いてなければ負けていた試合でした。特に、決勝トーナメントからの3戦は全て55ラプ・55フーディン・55ダグ&55スターミーと、ケンタが分の悪い相手との連続で何で勝てたのかわからない試合も多かったです。
初代VCの対戦は、受けを重視しすぎると「分身合戦の消耗戦」、攻めを重視しすぎると「吹雪で凍結」と、どちらにも対応できるような戦術を見つけることが難しかったです。最終的に「だいばくはつ」を積極的に使用していき、起点を回避してケンタロスで蹂躙していく攻めの立ち回りを見つけることができました(基本中の基本の立ち回りかもしれませんが)。
1年近く育成・考察を続けて、様々な方と交流・対戦ができて本当に楽しかったです。主催のゴールドさんをはじめ、参加者の皆さま改めてありがとうございました。